相手の返事がいつもよりそっけないと、「私、何か悪いことを言ったかな」と気になることがあります。私にも、相手の気持ちばかり考えてしまうときがありました。そんなときに私が意識している、事実と想像を分け、自分の気持ちを確かめる方法をご紹介します。
事実と想像を分ける
返事が来ない。いつもより短い。なんとなく距離を感じる。
そんなとき、「怒っているのかな」「嫌われたのかな」と考えてしまうことがあります。相手を大切に思っているからこそ、いつもと違う反応が気になるんですよね。
でも、あとになってみたら、自分とは関係のない理由だったこともあります。
疲れていたり、仕事や家のことで余裕がなかったり。相手に何があったのかは、返事だけではわかりません。
たとえば、「返事が来ていない」のは、今わかっていることです。
一方で、「嫌われた」「私が悪かった」というのは、まだ確かめていないことです。返事が来ていないことと、嫌われたことは同じではありません。
私はこういうとき、「今、本当にわかっていることは何だろう?」と、一度立ち止まるようにしています。
「返事がまだ来ていない。それ以上は、今はわからない」
そう整理すると、まだ起きていないことまで悪い方向に考え続けずにすみます。
自分の気持ちを確かめる
相手の反応が気になると、「どうしてあんな態度だったんだろう」「何かあったのかな」と、相手のことばかり考えてしまいます。
私の場合は、腹が立つより先に心配になることもあります。でも、相手を心配しているうちに、自分も寂しかったり、傷ついたりしていたことを忘れてしまうんです。
そんなときは、「私は今、どう感じている?」と、自分にも聞いてみます。
返事がなくて寂しかった。
嫌われた気がして、不安になった。
本当は、もう少し話を聞いてほしかった。
言葉にすると、相手の態度について考えていたはずが、自分は安心したかったのだと気づくこともあります。
相手の気持ちは、本人に聞かなければわからないことがあります。でも、自分が何を寂しいと感じたのか、どうして不安になったのかは、立ち止まって確かめられます。
相手のことを考えてはいけない、ということではありません。相手を気にかけるとき、自分の気持ちにも目を向ける。私は、そのことを大切にしています。
答えを急がず、時間を置く
考えても、相手の反応の理由がわからないことがあります。
「どうしてなんだろう」と繰り返し考えても、手がかりがなければ、想像ばかりが増えてしまいます。そんなときは、いったん考えるのをやめて、仕事や家のことをしたり、少し休んだりするようにしています。
気になる気持ちがすぐに消えなくても、目の前のことをしながら時間を置いてみます。
すると、「あの返事そのものより、無視されたように感じたことが悲しかったんだな」と、自分が何に引っかかっていたのかが見えてくることがあります。
それでも気になるなら、相手と話せそうなときに聞いてみる。
少し落ち着いてからのほうが、何を確かめたいのか、自分はどうしてほしかったのかを整理して話せます。
わからないことに、今すぐ答えを出さなくても大丈夫です。
相手の気持ちを背負わない
私は昔から、人のことが気になるほうです。困っている人がいれば気になるし、元気がなさそうなら心配になります。
その分、相手が不機嫌だと、自分に原因がある気がしたり、何とかしなくてはと考えたりすることもありました。
でも今は、相手には相手の気持ちがあり、私には私の気持ちがあると考えるようにしています。
相手が不機嫌でも、私が原因とは限りません。何かに悩んでいるとしても、その人自身で考えたい時間かもしれません。
もちろん、話してくれたら聞きます。できることがあれば、無理のない範囲で手を差し出します。ただ、相手の気持ちや問題を、全部自分が引き受ける必要はないんですよね。
だから、無理に「気にしない人」になろうとしなくてもいいと、私は感じています。
人の変化に気づくことと、それを自分の責任にすることは別です。
「あれ、いつもと違うな」と感じても、「私が悪い」と決めなくていい。「大丈夫かな」と心配しても、「私が何とかしなきゃ」と背負わなくていい。
気づいたところで、一度立ち止まる。相手の話を聞くことと、自分だけで何とかしようとすることを分けるようになってから、人との関わりが少し楽になりました。
私はどうしたい?と聞く
自分の気持ちが少しわかってきたら、次は、「じゃあ私は、どうしたい?」と聞いてみます。
寂しかったから、落ち着いたときに話したい。
返事を待つのに疲れたから、今は自分の時間を過ごしたい。
少し傷ついているから、今日は距離を置きたい。
すぐに決められなくても構いません。まず「私は寂しかったんだな」と気づくだけの日があってもいいんです。
相手を大切にしたい気持ちは、そのままでいい。ただ、まだ確かめていない相手の気持ちを想像して、自分を責め続けなくてもいいのだと感じています。
もし今、誰かの反応が気になっているなら、少しだけ自分にも聞いてみてください。
「私は今、どう感じている?」
「私は、どうしたい?」
相手の話を聞くことも、自分の気持ちを伝えることも、少し休むことも、選んでいい。
私はこれからも、相手を気にかけるのと同じように、自分の気持ちも大切にしていきたいです。

コメント